これまで当社では、過去に発生した地震を教訓とし、次の3点を柱として地震対策を進めてきました。
- 1 走行している列車を早く止める 【列車緊急停止対策】
- 2 構造物が壊れないようにする 【耐震補強対策】
- 3 脱線後の被害を最小限にする 【列車の線路からの逸脱防止対策】
新幹線では、地震計を沿線や海岸の97箇所に設置しております。地震の主要動(S波)より先に到着する初期微動(P波)を検知することで、より早く列車を停止させる仕組みとして、新幹線早期地震検知システムを導入しています。新潟県中越地震のあと、2006年度までに、次の4点についてシステムの改良を行いました。
- Ⅰ 地震規模等の推定方式の変更
- Ⅱ 地震規模にあわせた範囲の送電停止機能の追加
- Ⅲ 沿線地震計を28箇所に増設(合計75箇所)
- Ⅳ 運転規制の判断指標の変更
在来線では、新幹線早期地震検知システムからの情報と、気象庁の緊急地震速報をそれぞれ活用して、必要な区間の列車を緊急停止させるシステムを導入しています。首都圏については2007年12月に使用を開始し、その他の全線区についても、2009年4月から使用を開始しています。
新幹線では、沿線に設置した地震計が地震の発生を検知すると、架線への送電を停止して列車を停止させます。これまでは、車上のATC装置が架線への送電停止を検知して非常ブレーキを動作させていましたが、新たに停電検知装置を設けることで、非常ブレーキの動作に要する時間を1秒程度短縮する改良を2009年3月までに終了しました。


