伊藤
復職後はずっと、ダイバーシティ推進に携わっていらっしゃるんですね。
北村
はい。すべての社員がやりがいや充実感を感じながら活躍できる環境づくりをめざして「ワーク・ライフ・プログラム」の推進を担当をしています。さまざまな支社でお話しさせていただくんですけれど、5歳と2歳の男の子がいることを話すと仕事との両立について相談されることもあります。よく聞かれるのは1日のスケジュールです。
柳瀬
私も3歳半の女の子がいるので、後輩たちに質問されます。朝何時に起きて、夫と私どちらが保育園に連れていくのかとか、洗濯は毎日しているのかとか。母親同士のネットワークがあって、情報交換するんです。昨年は北村さんが推進している「ワーク・ライフ・プログラムネットワーク」の本社での活動メンバーで、ランチ会などを企画したりしました。
北村
グループの仕事としても、育児休職経験のある人にロールモデルとしてお話ししてもらったり、外部講師を招いて、幹部や部長クラスを対象にワーク・ライフ・マネジメントを意識してもらうセミナーを行うこともあります。私の部署は上司と私の2人体制なので、他部署の方々にも協力していただきながら進めています。
伊藤
最近、印象的だったことは何ですか?
北村
先日、育児休職から復帰して運転士や指令員として活躍している社員が集まる機会があり、彼女たちから復職してからのいろいろな思いを聞くことができました。自分が運転する電車に子どもたちが乗ってくれたときの嬉しさとか、育児と両立をしながら運転士として活躍する社員がもっと増えてほしいなどという話を聞いて、今後自分の仕事を通して、彼女たちの思いを大事にして、環境づくりに努めていかなくてはと思いました。
伊藤
お二人は入社後早く結婚なさったんですね。ご出産は?
柳瀬
入社3年目で結婚しました。今は育児休職制度を最大3年まで利用できますが、当時は1年でしたから大変かなという躊躇もあり、結局入社15年目で出産。子どもが1歳2カ月になった時に復職しました。
北村
私は入社6年目で結婚、8年目に第1子を出産して8カ月間育児休職しました。復職後2年位働きたいと思っていたのですが、ちょうど3年後に第2子を出産したんです。この時は1年6カ月休職しました。
伊藤
出産後、仕事のスタイルは変わりましたか?
柳瀬
劇的に変わりました(笑)。保育園のお迎えの時間が決まっていますから、全部前倒し。時間管理能力は高くならざるを得ません。プロジェクトの管理上、クリアしないといけない課題も前倒しで解決します。ただどうしても、避けられない突発事項は起きます。今は部下がいますからつねにいろいろな人と情報共有し、問題発生時にも社外から電話で対応できるような態勢を整える努力をしています。
伊藤
チームワークで乗り切るところが当社らしいですね。
北村
私も上司に、仕事の進み具合を全部オープンにしています。上司から、「もう7時よ」「今日は早く帰るんでしょう?」と声を掛けてもらいありがたく感じています。家では夫とスケジュールを共有し、私がお迎えに行けないときは代わりに行ってもらうこともあります。