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JR東日本をご利用いただくお客さまに「安全・安定輸送」と「快適で使いやすい駅設備」を提供するために、駅舎、変電所など建物のメンテナンスを計画するのが現在のミッション。建物の検査や修繕工事はグループ会社に業務委託し、グループ会社が行った検査・修繕の進捗や予算使用状況を把握したうえで、今後の修繕計画をたてる役割を担っています。ホーム上の屋根の破損など、列車の運行に支障をきたすような緊急性の高い不具合が発生した際は、グループ会社の作業員とともに現場へ急行し、早期復旧に取り組むこともあります。メンテナンスの対象となるのは八王子支社管内にある全ての建物です。駅舎だけで95ヶ所、変電所も26ヶ所、そのほかに社員が働いているオフィスビルや社宅まで含まれます。多い月には100ヶ所以上で検査が行われ、検査で判明した不具合や、工事にかかった費用の報告、新築物件の引継ぎなどを、月1回開催する会議で行います。約2時間の会議は、進行スピードが速く、初めはほとんど内容を理解できませんでしたが、会議の司会や資料作成を通じて知識を習得。今では、年間の予算計画策定にも加わるようになり、ようやくチームの一員として任務を果たせている手応えを感じています。
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入社後3年間は、主に駅舎や変電所の新築・改良工事の設計および工事費積算、工事監理業務を担当。ドアなどの図面を描く地味な作業から始まり、駅舎の新築まで、幅広い種類の工事を経験しました。3年目に担当した青梅線の無人駅新築のように、社内外の注目を集めるプロジェクトにも携わりました。どの仕事も印象深く、得たものも数え切れません。そのなかでもっとも大きな財産が、「わからないことが発生したときに頼れる人脈」です。想定外の事象に遭遇した際、「このエリアの工事の経緯ならあの会社」、「特殊な停電手続きなら電力部門のこの人」と社内外に相談できる人がいれば、ひとりで考えるより、ずっと早く解決できます。同時に知識を自分のものにすることもできます。その結果、「この規模の工事なら、発注までに何日、工事費はこのくらい、工期は何ヶ月」と見当がつくまでになりました。建物のメンテナンスは、次々と発生する不具合に対して緊急度を見極め、施工範囲や優先順位を即座に判断する必要があります。限られた予算のなかで効率的な修繕計画を立てるうえで、社内外の人脈や工事の規模を感覚的に判断するスキルは、非常に役立っています。
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入社前から人々の毎日の生活に役立つ建物づくりにかかわることをめざしてきた私が、当面の目標としてもっとも担当したかったのが、駅トイレの改良やホーム上の待合室の新築です。すでにこの目標を実現し、設計から工事、メンテナンスまで、駅設備のライフサイクルに関する業務を一通り経験してきたことで、「鉄道建築」の業務の流れをある程度は把握できたと思います。今後はメンテナンス業務への理解を深めるとともに、行政と交渉するうえで欠かせない法令関係の知識を高め、駅舎の橋上化などの大規模な工事を担当することを目標としています。社内でメンテナンス業務を経験している若手社員はそれほど多くはありません。この貴重な経験を自分の強みとし、磨きをかけることが、末永くお客さまに愛される建物を生み出すきっかけになるのではと考えています。

