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首都圏近郊の駅ビルの運営委託、その事業スキームの検討などを行っています。JR東日本グループ管内には多くの商業施設が展開されており、そのなかには、昨今の少子高齢化や景気低迷の影響を受けて商圏全体の消費力が落ち込んでいる地域もあります。特に地方都市は駅前市街地の活性化が課題であり、駅ビルはその中心的な役割を担っています。民間企業である以上、収益を確保することが前提条件ですが、今後も駅ビルを継続的に運営していくには、その街を利用するお客さまの変化に迅速に反応しつつも、地元に根付いたビジネスモデルを確立する意識が欠かせません。私が所属する部署でも、グループ内外のノウハウを参考に、地元行政も巻き込んだ多角的な検討を図るなど、活性化のための試行錯誤を続けてきました。現在は、運営会社や支社、社内外の関係各所と協力しながら、収益向上に向けて、事業スキームを含めた抜本的な見直しを行っています。
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現部署に異動する前、1年間現地に常駐し、現場の立場から駅ビルの管理や収支改善のためのコストダウンに取り組みました。都心とは異なるマーケットにおいて、運営面では特に試行錯誤しました。たとえば、首都圏であれば、駅ビル全体のイメージ戦略を柱に運営を推進しますが、そうした手法よりも、地域のお客さまの声に耳を傾け、車社会のなかでどうやって店前流動客を増やすのか、ショップのモチベーションをいかに高めるのかについて丁寧に取り組むよう心掛けました。周囲の方々と協力しながらそうした積み重ねを経てリニューアルオープンを迎えられたことは、とても印象に残っています。オープン当日、開店前から並ぶお客さまの列を見たときは、地元で喜ばれる駅ビルがどのようなものか検討を続け、諦めずに取り組んできて良かった、と達成感を得ることができた瞬間です。それでもまだ、もっと手を掛けたかったことは多々あります。現在は運営を委託する部署にいますが、このとき現地に常駐して体感できたことをつねに意識して、今後の駅ビルの運営のあり方などについての議論を深めていきたいと思っています。
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街は一つひとつ異なる文化をもち、そこに新たな空間が生まれればその街の特色もまた少しずつ変化します。それぞれに求められるもの、与える影響が異なる点が、この仕事の難しくもおもしろい点だと感じています。これまでさまざまな立地の物件の開業に立ち会ったことで、商業施設は開発して終わりではなく、そこからどのように活性化し続けられるかこそがより重要だと思うようになりました。当社の各地の商業施設を、自然と人々が集まり街の玄関口となるようなブランド力のある存在に育て、「この街に住みたい」と選んでいただけるような環境を駅を中心に創造し、発信していく仕事に携わり続けていきたいです。

