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「駅立地」のポテンシャルをさらに引き出し、「駅を中心とした魅力あるまちづくり」を実現するために、渋谷駅の駅ビル開発計画を担当しています。渋谷駅は当社の路線だけでも1日約80万人のお客さまがご利用になる、日本でも有数の巨大ターミナル駅です。しかし、これまでの施設整備は、駅の構造的および物理的制約から段階的に行われてきました。そのため、埼京線ホームが離れた位置に存在するなど、使いづらい施設配置となっています。今回、渋谷駅周辺で実施されている土地区画整理事業や駅改良工事によってお客さまのさらなる利便性向上を図るとともに、周辺地権者と協力して駅ビル開発を実施することによって、より大きなポテンシャルを引き出す事が可能になると考えています。また、「まちづくり」という視点に立ち、より魅力ある、幅広いサービスを創造することをめざすことにより、街全体がさらに元気になると信じ、渋谷駅における駅ビルの開発計画を考案しています。
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計画に携わった駅ビル(商業施設)が実際に開業して、そのなかを家族連れやカップルが楽しそうに笑顔で歩いている姿を目にしたときの喜びは格別なものがあります。今担当している渋谷駅もそうなることを信じて開発計画の検討をしています。しかし、以前と違い現在は、商業施設を開業させれば自然と人が集まってくる時代ではなくなっています。特に地方都市では、郊外の大型商業施設にお客さまが流れ、中心部の商業施設は苦しい状況となっています。このような状況下における商業施設の開発計画の策定には、さまざまな角度からデータを分析して判断する事が大切です。ときには発想を転換して、これまでライバルだった近隣の商業施設と協力し、周辺施設も含めて魅力度を向上させ、集客を図る取組みも必要になります。私は地方駅ビルの開発計画の策定に携わった経験を通じて、この大切さを学びました。このとき学んだ仕事の進め方は、現在の仕事でも活きています。
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近年、中心市街地の衰退が問題視されています。駅は中心市街地に位置し、街の中心となっている事が多いので、駅が元気になり、活気を取り戻すことによって、街全体も活性化できると考えています。今後高齢化の進展によって、自家用車を運転できない方の増加や、環境配慮の観点から、公共交通機関の重要性はこれまで以上に増すと考えられます。私は、駅ビルをはじめ商業施設の開発は小規模の街を創るのに似ていると感じています。また、新駅の設置検討や生活サービス事業を推進するための投資判断を行う業務に携わった経験から、駅の活性化は街の活性化につながる事を実感しました。これらの業務経験を活かし、「まちづくり」の視点から駅のあり方を考え、駅やその周辺の開発を通じて、街の活性化を図っていければと考えています。地域の方々が「移動のために駅に行く」のではなく、「楽しそうだから駅に行く」、そう思っていただける駅を創りたいと思います。駅が魅力的になれば、中心市街地も活気を取り戻し、街と人が元気になると信じています。「駅から街を元気にしたい」、そんな事ができればいいなと考えています。

