


前職で施工監理者としてキャリアを積むなかで、請負会社の立場から発注者に近い立場まで経験したことで、いつか発注者として大規模な土木工事を手がけてみたいと思うようになりました。そんなときに、駅でJR東日本の社会人採用のポスターを見て、発注者として社会インフラを整備する仕事に魅力を感じ、応募を決意しました。前職で私が経験してきたのは主に道路舗装工事の施工管理ということで不安な面もありましたが、長年現場で培ってきた土木関連の経験やノウハウは、分野が違っても活かすことができると考えて、チャレンジを決意しました。

鉄道工事保守土木の計画を担当する土木課の都市計画グループにおいて、鉄道と道路が交差する大規模工事の計画・進捗管理を担当しています。なかでも、八高線と青梅線で施工中の立体交差事業は、数十億円規模の大型プロジェクト。道路管理者の自治体と月例会議を開催し、工事の進捗状況や現場のさまざまな問題について話し合いながら事業の進捗を支えています。施工方法の変更など、現場状況の変化に対して柔軟に対応しながら、自治体との細かい調整を行っています。周辺の民有地に影響を与える場合は、土地所有者のもとに出向き、交渉を行うこともあります。月例会議では進行役を務めており、前日までに議題を取りまとめ、問題解決に導く役割も担っています。工事ごとに営業や建築、保線など、各部署との調整も必要です。立場の異なる関係者の意見をまとめるには、土木以外の知識も求められる難しさはありますが、計画通りにしゅん工までこぎつけたときには大きなやりがいを感じます。

2010年から3年間、中央本線 上野原〜小淵沢間の沿線近接木伐採を担当しました。列車の運行の妨げとなる倒木を防ぐため、約1万本にのぼる木の調査から地権者交渉、伐採工事の発注、施工管理、しゅん功に至る一連の業務を実施。このとき沿線住民の方々をはじめ、さまざまな方々と交渉を行うという、それまで経験のなかった業務を担当したことで痛感したのが、相手の立場に合わせた柔軟な対応や、地域との絆づくりの大切さです。どう説明すれば納得していただけるかを考えながら地権者との地道な交渉を行い、大雪や台風、マツクイムシの被害のなか、倒木による列車遅延ゼロをめざし取り組みました。2011年度に当社内の社員意見発表会「次代に伝えたいメッセージ」に応募し、このときの経験を通じて、電車を利用するお客さまはもちろん、沿線住民の方々の協力があるからこそ、安全・安定輸送が成り立っているという意見を発表して本社大会で優秀賞を受賞することができました。
日々の安全・安定輸送を支え、大規模工事において間違いのない書類のやりとりを行うためにも、今後は与えられたミッションに対して、スピーディーで正確に対応する能力に磨きをかける必要があると感じています。また、つねに向上心を持ち、新しいことに挑戦する姿勢も大切にしたいと考えています。まずは「技術士」の資格取得をめざすとともに、JR東日本の国際的な事業展開を見据え、語学力を身につけ、海外でも勝負できる人材をめざします。
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| 部外協議 | 自治体による立体交差型道路の新設要請を受け、道路管理者である自治体と工事内容について協議。 |
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| 協定締結 | 自治体と調整を図り、工事計画や予算を策定し、協定を締結。 |
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| 発注 | 土木技術センターを通じ、施工を行うパートナー会社に工事を発注する。なお、土木課が直接発注を行うケースもある。施工監理は土木技術センターが行う。 |
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| 月例会議 | 毎月1回、JR東日本と自治体の関係者が集まり、工事の進捗確認や現場での問題点、予算などについて話し合う。 |
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| 工程管理・予算管理 | 立体交差事業は複数年の長期にわたるため、年度毎の予算管理・工程管理が重要。 |
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| 構造物の引き渡し | しゅん工検査の後、自治体に対して構造物の引き渡しを行う。 |