


前職では8年間、主に公園建設などの施工管理者としてキャリアを積んできましたが、生活環境の変化もあり、転職を考えはじめていたころに、JR東日本の社会人採用を知りました。鉄道会社に興味を持っていたこともあり学生時代にJR東日本の採用選考を受験しましたが、そのときは残念ながら縁がありませんでした。あらためて、これまで培ってきた原価管理や関係箇所との調整などのマネジメント力を活かせるのではないかと思い、かねてから憧れていた鉄道会社という新たなフィールドで、自分の腕を試したいという気持ちで応募しました。

現在、新幹線保線技術センターで、主に業務にかかわる作業機器、検測機器、安全機器のメンテナンスを担当しています。新幹線は「新幹線総合システム(COSMOS)」により業務をシステム化しており、「保守作業管理システム」の運用には無線を活用した安全機器が必要となります。私は、線路設備の維持管理を行うために必要なさまざまな機械や装置に不具合がないかを定期的に点検し、修繕や整備を発注しています。また、無線を活用した安全機器は法令上厳重な取扱いが求められるため、それらの免許手続きなどの管理も行っています。保線業務は安全で安定した鉄道輸送に欠かせない重要な業務のひとつでもあり、線路をつねに良い状態に保つことを目的に、検査する機械や装置が正しく作動しなかったり、万が一、トラブルを起こしたりするようなことがあれば、お客さまに多大なご迷惑をおかけすることになります。「保線」というと、線路のメンテナンスというイメージがあるかもしれませんが、鉄道輸送の縁の下の力持ちという立場で支えていくことに、大きなやりがいを感じています。

企画・安全科への配属直後に「新幹線保守作業安全システム」の更新業務に携わりました。新幹線のメンテナンスで使用する保守用車には、機械同士が線路上で衝突脱線などしないようなシステムを導入しています。その安全システムを他設備との関係で更新するというものでした。更新自体はプログラミングの変更によるものだったのですが、実際の保守用車を使用してのテストの際には、作業スケジュールに関する関係箇所との調整や安全に付帯する作業の多さにも驚きました。しかしながら、現場で巨大な保守用車を目の前にしたときに、「こんなに大きなものが衝突したり、正常に稼働せずに立ち往生してしまったら」と考えると、緊張感が高まりました。当社の安全・安定輸送に直結する仕事にかかわっていることを実感するとともに、安全の重要性を再認識するきっかけになりました。
線路構造と設計に関する知識を蓄え、修繕するツールとその理論をしっかり学んで、線路修繕に特化したスキルをレベルアップさせていきたいと考えています。保線業務にはまだまだ修繕手法や、設計内容にも改善できる余地があると考えています。そこに力を注いでいけるように基礎的な部分を伸ばしながら、技術開発などを通じて保線業務の発展、ひいては鉄道の発展にもかかわっていきたいです。
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| 定期点検の実施 | 定期的に機械器具の校正や点検を行う。整備の必要に応じて修理を行う。 |
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| そのほかの機械器具の状態把握 | 現地にて経過年数や状態の把握を行う。また、必要に応じて動作確認を行う。 |
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| 修繕計画の策定 | 計画的校正や点検修繕の一方、状態把握により数ヵ年の維持管理計画を策定する。 |
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| 計画の実行・トレース | 策定した計画により維持管理を行い、結果を今後の修繕計画に反映するためにトレースを行う。 |