私は社会に出てから約4年間、ニュージーランドで日本の旅行代理店の仕事をしていました。帰国後、その経験を活かせる仕事を探していて、JR東日本グリーンスタッフの旅行業と出会ったのです。
旅行カウンター業務には、旅行業の専門教育を受けていることなど、いくつかの応募条件があります。当然、入社時研修で集まるのも一定レベル以上の知識を持つ人ばかりですから、とても密度の濃い時間になりました。
JR東日本は鉄道会社ですので、鉄道を利用したご旅行をご提案することが多いのですが、当然、飛行機やバスといった他の交通機関や、ホテルをはじめとする宿泊施設に関する知識なども総合的に持ち合わせていなければなりません。そのため、航空会社の端末操作を実習するなど、研修内容は多岐にわたります。
研修を終えて配属されたのは横浜駅です。大きな駅だけにご利用になるお客さまの数も多く、迅速な応対をしないとお客さまの待ち時間がどんどん長くなってしまいます。しかし、お一人お一人のお客さまに対する説明は絶対に疎かにはできません。双方のバランスを取り、短い時間の中で最大限のサービスを心がける日々でした。
グリーンスタッフになって1年も経つと、業務知識・経験が身につき、後輩も入ってきます。私も周囲を冷静に見られるようになるにつれ、次第に自覚と向上心が出てきました。「仕事の幅を広げて、後輩へのより良い指導につなげていきたい」という考えが、やがて「この仕事をもっと続けよう」「きちんと向き合いたい」というはっきりした思いへと結びついていきました。
仕事の幅を広げるためには、旅行業の枠を超えて出札や改札といった駅の業務についても精通している必要があり、私は正社員採用試験にチャレンジすることにしました。
2009年の春、私はJR東日本の正社員として、平塚駅に配属されました。現在は出札を中心とした駅の業務に従事しています。それまで馴染みのなかった分野だけに苦労もあったものの、新たな仕事を通じて、知識や経験だけでなく多くの人とのつながりを持つことができ、そのような中で自分が成長していくのを実感できる喜びはひとしおです。
旅行業と出札・改札…同じ駅を舞台にしながら役割の異なるそれぞれの業務を経験してみて、その奥行きと面白みにあらためて気づけたように思います。
駅に関わる仕事はじつに多種多様で、私もまだまだ知らないことばかりですが、焦らず貪欲に挑戦し、成長していきたいと思います。
今後どのような道を歩むことになるかはわかりませんが、間違いなく言えるのは、自分で限界を決めてしまわないかぎり、この仕事にはいろいろなフィールドがあり、さまざまな可能性に満ちているということです。











