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JR東日本からのプレスリリースを年度別に掲載しています。(JR東日本広報部)
平成12年12月5日


ACトレイン試験車の製作について

JR東日本では、21世紀に相応しい次世代通勤電車を目指して、ACトレイン(Advanced Commuter Train)の試験車の製作を行います。
 ACトレインでは、IT(情報技術)活用を中心として、情報サービスの提供等のサービス向上、輸送の安定性向上、バリアフリーやエコロジー等の次世代車両に期待される様々なニーズに幅広く取り組んでいきます。
 この試験車は、平成13年度中に完成し、その後、各種試験を実施して総合的な評価をする予定です。


 この試験車では、新しい方式(ダブルスキン方式)による車体構造の簡素化、汎用伝送技術の活用による車内配線の削減、さらに、直接駆動主電動機(DDM)により騒音やコストの低減に取り組みます。
 また、連節方式を採用した5両編成で、台車数や主回路機器の削減等の大幅なシステムチェンジを行います。
 これらの新しい技術を、走行試験などでそれぞれ見極めながら、順次営業車へ展開していく予定です。

試験車の主な特徴は以下のとおりです。
サービスの向上
列車内に地上との送受信装置及びサーバを設けたLANを整備し、情報サービスの提供に必要な環境を整備します。
情報サービスとしては、特急車両等も想定し、運行情報の車内表示、専用端末によるインターネットへの接続、個人端末による情報通信等に幅広く取り組みます。
外吊ドア方式などにより、室内を拡幅して混雑緩和を図ります。
輸送の安定性向上
機器相互間のバックアップ化などにより、故障しにくく、信頼性の高い車両を目指します。
故障時には、機器の自己診断機能などにより、復旧時間の短縮を図ります。
バリアフリー
車椅子用出入口ステップを一部ドアに設置します。
目の不自由なお客様に配慮した音声ドア案内を行います。
エコロジー
軽量化とエネルギー効率向上により、さらなる省エネルギーを目指します。
リサイクル可能な材料への変更により、ゼロエミッションを目指します。

試験車両の概要