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JR東日本からのプレスリリースを年度別に掲載しています。(JR東日本広報部)
平成11年5月14日


ICカード出改札システムの導入について

 JR東日本では、ICカードを使った新しい出改札システムを2001年1月に導入します。

当社では、非接触型ICカードを利用した出改札システムの導入を進めるため、昨年4月に社内に「ICカード出改札システム導入推進委員会」を設置し、具体的な導入計画の検討を進めてきました。 制度、運用等の様々な問題点を整理した結果、当システムを東京近郊区間のエリアへ2001年1月に導入することを決定しました。これによりエリア内の約460駅に導入いたします。完成すると交通用途のICカードとしては、世界最大規模のICカードシステムとなります。

 ○ 新しいICカード出改札システムで提供する主なサービス(添付パンフ参照)
定期券とイオカードがICカードになります。
パスケースに入れたまま自動改札機に触れるだけでご利用いただけます。
IC定期券には、イオカード機能がつきます。
これにより乗り越しの場合、精算機で精算したり、お帰りの切符を券売機で購入することが不要になり、ICカードを自動改札機に触れるだけで自動精算され大変便利になります。
イオカード機能は、入金をすることにより、繰り返し利用できます。
IC定期券の再発行が可能ですので、紛失しても安心です。

 ○ 導入計画の概要
導入は、2つのステップに分けて実施します。
ステップ1: 東京近郊区間内で自動改札機が設置されている駅(約350駅、約3,200通路)は2001年1月に一斉導入いたします。
※全ての自動改札機でICカードが利用いただけるようになります。
ステップ2: その他の駅(無人駅を含む、約110駅、約350通路)には、簡易型のIC改札機を2001年度中に順次導入し、ICカードがご利用いただけるようになります。
モニタ試験の実施
導入に先立って、総合的な機能確認のため、一般公募(約10,000人募集予定)による「モニタ試験」を2000年6月より埼京線(恵比寿〜川越間、27駅)で行う計画をしています。詳細については、別途発表致します。

 ○ その他
カードの仕様について
これまで当社とソニー株式会社で共同開発した仕様のICカードを使用する計画であり、カードの調達先は、コスト・技術力等を踏まえて、今後検討します。



ICカードがご利用いただけるエリア(東京近郊区間)

ICカードがご利用いただけるエリア(東京近郊区間)


自動改札機とIC改札機の比較


自動改札機 簡易IC改札機
イメージ図
設置駅 既設駅(約350駅) 自動改札未設置駅(約110駅)
取扱い券種 ICカード・磁気兼用 ICカードのみ


【参考】

「ICカ−ド出改札システム」開発の経緯