
-
今後の3つの挑戦のうち、「技術革新」について具体的に教えていただきたい。

-
JR東日本グループの「無限の可能性」を追求すべく、エネルギー戦略の構築、ICTの活用、新幹線のさらなる高速化に挑戦していきます。
先ほど申し上げたとおり、革新的な技術を、鉄道をはじめとする当社グループの事業に積極的に活用していく考えです。そのために、経営資源を集中的に投入するとともに、新たに技術革新戦略委員会を立ち上げ、研究開発体制の強化に努めています。
具体的なテーマとしては、まず、「エネルギー戦略の構築」が挙げられます。鉄道はエネルギー効率が高く、「環境にやさしい輸送機関」と言われてきました。しかし、エコカーの開発など、最近の自動車業界における技術革新は目覚しいものがあります。鉄道もいつまでもその環境優位性にあぐらをかいている場合ではなく、自動車など他業界の技術の中から、鉄道に応用できるものを探し出し、積極的に活用していくべきだと考えています。省エネ車両の導入、照明のLED化、様々な環境保全技術を備えた「エコステ」モデル駅の展開など、今までも取り組んできましたが、技術の力でさらに一歩進めて、環境にやさしい鉄道システムづくりを進化させていきます。
これに加え、震災以降の電力不足問題の長期化を踏まえ、当社グループとして、供給から消費までというトータルの視点で、今後のあり方を考えています。自営発電所の設備更新に伴う発電効率向上、スマートグリッド技術の導入、蓄電池駆動電車システムの実用化などを推進するほか、今後の電力需給の動向等を見極めながら、自営発電の発電量の増加や自営電力網の拡大などについても、中長期的な視点で検討を進めていきます。
また、ICTの活用も重要な視点の一つです。ICTは目を見張るスピードで日々進歩しています。これらの技術を列車制御システムやお客さまへの情報提供など様々な分野で活用することにより、安全性やサービス品質、業務の効率など飛躍的な進化が実現できると考えています。
さらに、新幹線の高速化についても引き続き取り組みます。2012年度末に東北新幹線において、国内最速の時速320km運転を開始する予定ですが、さらなる高みとして時速360km運転を目指します。騒音や振動など、解決しなければならない課題は多々ありますが、研究開発を進め、是非とも実現したいと考えています。
|