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社長インタビュー

Question 2

最重点課題である「安全・安定輸送のレベルアップ」に関する取組みと今後の課題は。

Answer
  • 「安全・安定輸送のレベルアップ」に取り組み、お客さまや地域の皆さまに「安全」・「安定」の先にある「安心」を提供していく。
  • 「人材育成」、「マネジメント」及び「設備強化」の3つの要素について、PDCAサイクルを常に回しながら、着実にレベルアップを図っていく。

JR東日本グループの経営の基盤は、お客さまや地域の皆さまからの信頼です。その信頼を確固たるものにしていくため、「お客さま第一」の視点から「安全・安定輸送のレベルアップ」に取り組み、お客さまや地域の皆さまに「安全」・「安定」の先にある「安心」を提供していかなければなりません。

特に、安全とは、初めからあるものではなく、また、システムや機械だけで確保されるものでもありません。全社員が一つひとつの基本動作を確実に積み重ね、創り上げるものです。安全は、関係する社員一人ひとりの仕事の「掛け算」で成り立っているものです。一人の仕事にでも「ゼロ」が存在すると大きな事故につながりかねません。私たちは、このことをしっかり心に留めて、引き続き「究極の安全」に向けて挑戦を続けて参ります。

安全を確保するためには、より実践的な安全教育・訓練を実施することにより、社員一人ひとりが仕事の本質を理解し、基本を体得することが欠かせません。しかし、会社発足当初と比べ安全性が向上したため、若手社員は重大な事故をあまり経験していません。そこで、シミュレーターでの訓練などを通じ、列車衝突や感電・墜落などの事故を疑似体験することにより、単に基本動作を実行するだけではなく、社員が自らの役割を自覚し、意識を込めて自ら進んで徹底的に実行できるように取り組んでいます。

代表取締役社長 冨田哲郎 画像

また、現在では、当社とグループ会社・パートナー会社との間で役割と責任を分担する「水平分業」が進み、車両や線路、電気設備などのメンテナンス業務については、グループ会社やパートナー会社が担っています。人事異動などにより、当社とグループ会社・パートナー会社の間で人材を継続的に交流させ、グループ一体となってリスク・弱点の把握に努め、安全やサービスの水準をレベルアップしていくことが必要です。どのようなリスクがどこに潜んでいるのか、一番良く知っているのはグループ会社やパートナー会社の社員ですから、彼らの意見がスムーズに伝わるよう、JR東日本グループの企業風土を風通しの良いものにすることが重要だと考えています。

さらに、設備や車両などのハード面を強化することも欠かせません。これまでも、列車衝突を防止するために列車速度を自動的に制御するシステムを導入したり、駅ホームでの事故を防止するためにホームドア整備を進めたり、様々な対策を積み重ねています。最近では、新幹線の高速化に伴い、架線が切れやすくなったり、レール下の部品が列車風圧で巻き上げられ、新幹線の窓ガラスがひび割れるなど新たなトラブルも発生したため、設備の補強や部品の管理強化などの対策を講じています。加えて、通信ケーブルについて、悪意を持った第三者による焼損を防止するため、金属管への収容や二重系の分離配置を進めていますし、踏切事故防止については、踏切内に取り残された人を画像検知する技術開発も進めています。

安定輸送については、安全と同様、社員一人ひとりが日々の仕事を的確に行い、故障のない車両や設備を提供することが基本となります。お客さまと直接は接しない部門も含め、すべての仕事がお客さまに提供するサービスに結びついています。自分たちの日々の仕事がサービス品質を支えていることを忘れてはいけません。

お客さまが求めるサービスの水準は、この30年間で大きくレベルアップしてきました。もちろん安全がサービスの大前提ですが、その上で、輸送の安定性、快適性、高速性、利便性など、より高いレベルのサービス品質を追求し、実現していくため、社員が課題に前向きに取組む姿勢が必要です。

このように、安全・安定輸送をレベルアップしていくためには、人材育成、マネジメント、設備強化の観点が欠かせません。この3つの要素について、常にPDCAサイクルを回しながら、着実にレベルアップを図っていく。安全・安定輸送の取組みにゴールはありません。常に現状に満足せずに、高みを目指してチャレンジしていかなければなりません。

 安全・安定輸送のレベルアップ 画像

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