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社長就任から1年経ったが、これまでの1年間を振り返ってどう感じているか。

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お客さまのご利用が極めて好調に推移し、増収増益の決算となりました。新しいグループ経営構想を発表することで会社の進むべき方向性を示すことができ、総じて順調な1年だったと思います。
2012年度を振り返りますと、鉄道輸送面で、観光流動や復興需要に力強い動きが見られたことに加え、事故や輸送障害が少なかったこともあり、鉄道事業収入を順調に伸ばすことができました。そして、鉄道事業に牽引される形で、生活サービス事業も順調に推移し、全体として好調な歩みを続けることができました。
鉄道事業においては、2013年3月のダイヤ改正により、東北新幹線E5系「はやぶさ」の国内最高速となる時速320km運転、秋田新幹線E6系「スーパーこまち」の営業運転を開始したほか、「東京メガループ」の利便性向上など、東京圏在来線ネットワークの強化を図りました。また、2012年10月には、着工から5年を経て、東京駅丸の内駅舎の保存・復原工事が完了し、多くのお客さまに訪れていただける、東京の新たな観光スポットとして定着しつつあります。
生活サービス事業においては、駅スペース活用事業での東京駅の「グランスタ」の丸の内坂エリアや「セントラルストリート」、また、ショッピング・オフィス事業での「グラントウキョウノースタワーII期」、「JR南新宿ビル」などの開業が収益に貢献しました。
これらの増収要素に東日本大震災による収入減の反動が加わり、連結営業収益が5期ぶりの増収となるなど、2013年3月期は増収増益の決算となりました。
2012年度は、東日本大震災からの復興に向けた取組みが大きな課題でした。沿岸被災線区の復旧に向けた取組みを継続したほか、首都直下地震等に備えた大規模地震対策、観光キャンペーンや産直市などを通じた地域活性化などの取組みを進めました。JR6社や自治体等で共同開催した「いわてデスティネーションキャンペーン」では、旅行者数が前年から倍増しましたし、2012年12月から運行を開始した「POKÉMON with YOU トレイン」もご家族連れに大変ご好評をいただくなど、観光のお客さまの回復に手応えを感じています。2012年度は、地域観光の活性化という意味で大きく前進した年になったのではないでしょうか。
さらに、2012年10月には、会社発足から通算5回目となる経営構想「グループ経営構想Ⅴ 〜限りなき前進〜」(以下、「グループ経営構想Ⅴ」)を策定し、「変わらぬ使命」「無限の可能性の追求」という当社グループの経営の方向性を社内外にあらためて打ち出しました。
経営構想の実現に向け、また社長一年目として、スタートダッシュとまでは言えないかもしれませんが、概ね順調に歩き出せたと思います。
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