医学生へのメッセージ:杉本耕一副院長(プログラム責任者)

杉本 耕一 副院長 プロフィール

杉本耕一副院長(プログラム責任者)

JR東京総合病院
日本内科学会 認定内科医
日本血液学会 血液専門医
血液指導医
日本がん治療認定医機構 暫定教育医
がん治療認定医

当院の特色

当院は、明治44年(1911年)5月、国有鉄道の職員・家族の疾病・治療を対象とする医療機関として設立されました。その後、昭和62年4月国鉄民営化に伴いJR東日本の企業立病院として再出発し、平成23年には100周年を迎えました。
平成15年3月には(財)日本医療機能評価機構の認定(一般病院種別B)を受け、平成20年4月に認定更新(Ver.5、審査体制区分3)を受けるなど、より質の高い医療に積極的に取り組んでいます。
また、東京都指定二次救急医療機関であり、区西南部(渋谷区、目黒区、世田谷区)の中核病院の一つとして機能しています。

臨床研修病院としての特色

当院はほぼ全分野の診療科が揃っており幅広い臨床経験が可能です。Common Diseaseのみならず比較的稀な疾患や治療を受け持つ機会もあり、症例数も豊富です。令和2年度からの新しい初期臨床研修プログラムに準拠し、1年次に内科[(1)消化器 (2)呼吸器 (3)循環器・腎臓 (4)神経 (5)糖尿病・内分泌 (6)血液・膠原病 ]を6コマ(24週)、外科系を3コマ(12週)、救急科を2コマ(8週)、麻酔科を1コマ(4週)、ローテートします。最初の4週間は将来の希望を考慮して必須の内科、外科の中から割振りを行います。
また、2年次には6コマ(24週)分の自由選択期間を設けますが、患者さまを総合的に診ることができる臨床医となることを研修の目標の一つとしていることから将来の専攻先のみでなく必修の内科系、外科系を重点的に履修して頂くよう指導しています。

医学生へのメッセージ

医師となった最初の2年間の初期研修は、医師としての基礎的経験を積む最も重要な期間です。この時期に一人一人の患者さまと十分に向き合って病態を把握し最適な治療法を考える習慣を身に着けてください。また患者さまは身体を病むことによって不安、焦り、場合によっては絶望感などを感じられていますので精神的な問題への配慮や対応も習得して頂きたいと考えます。更に、患者さまへの適切な治療は看護師、薬剤師をはじめとする多くの医療スタッフとのチーム医療によって達成されるものですので、チームをまとめていく能力も求められます。そのためには様々な立場の方々の話を聴いたり、文化的な経験を通して自らの人間性を高めていく必要があります。このように列挙すると初期研修医のやるべきことは非常に多いのですが、当院は、親切に指導してくれる上級医や医療スタッフに恵まれ、また毎日1,300人以上の患者さんが診療を受けに来院され、医師としての基本的な能力を磨くための条件が整っていると考えます。私たちは、高い理想を持ち、共に成長できる意欲ある方々をお待ちしております。