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わきが(腋臭症)でお悩みの方もいらっしゃるかもしれません。
わきがの治療は制汗剤の使用で充分の場合も多いですが、形成外科では手術を行っています。
わきがの治療は健康保険は適用にならないと思われる方も多いかもしれません。
しかし、わきがの手術は健康保険で認められています。
手術の説明に入る前に、はたして本当に自分が「わきが」であるか確認する必要があります。
わきがでなくても自分の臭いが他人に迷惑をかけていると思い込んでいる人が結構いるのです。
自分が来ると周りの人がよそよそしく避けるように感じたり、他人の咳が気になったりする場合は神経症の可能性が高いです。
神経症の治療は形成外科ではなくて精神科でのカウンセリングになります。
さて、自分でわきがかどうか確認する方法ですが、血のつながった親族にわきがの人がいれば可能性があります。わきがの体質は遺伝するからです。
でも親族にわきがの人がいたとしても自分がわきがとは限りません。
そういう人は耳垢が湿っているかどうかが決め手になります。カサカサした耳垢の人にまずわきがの人はいません。
親族にわきがの人がいて、自分も耳垢が湿っている場合、わきがの可能性が高くなります。
ただ、わきがと言ってもその程度にはいろいろあるのです。わきがで形成外科の外来を受診した患者さんには家族に臭いを指摘されたことがあるかどうかをお聞きしています。家族の指摘を受けるということは、ある程度周囲の人に迷惑がかかっている証拠になるからです。その他に腋にガーゼをしばらく挟んでもらってガーゼの臭いを嗅いで実際に確認する方法もあります。
それでは手術について説明しましょう。
わきがの原因はわきの下の皮膚にアポクリン汗腺という特殊な汗腺があるためです。アポクリン汗腺自体はどんな人にもあるのですが、わきがの人はその働きが活発なのです。
手術はそのアポクリン汗腺を含む組織を除去してしまうのです。
健康保険点数表で「皮弁法」とされている方法で行います。
まず、わきの下の皮膚のしわに沿った長さ4cmほどの切開を1本もしくは2本入れます。
そこからアポクリン汗腺の分布している皮下組織の下を剥離してゆき、皮膚は残して皮下組織のみを切除するのです。
麻酔は局所麻酔で行えます。ただし、取り残しの無いように丁寧に除去するので両脇で2時間くらいかかります。
手術後はわきの下の皮膚に血がたまることがあって、それを放置すると皮膚が死んでしまいます。
ですから手術後もし血がたまっている場合は速やかにたまった血を洗い流して止血をしなければなりません。また、両脇の手術ですので日常動作も不便になりますので短期間の入院が安全です。
手術の傷跡は普通はそれほど目立ちません。まあ、これに関しては体質にもよるのですが。
なお、アポクリン汗腺とともに毛根も切除されてしまうので、わきの毛が無くなります。これは女性では気にならないかもしれませんが、男性は気になるかも知れません。
わきがの治療に関して最近注射で治す方法の可能性がでてきています。
それはボツリヌス菌という細菌の産生する神経毒素を治療に応用するものです。
汗の分泌は神経で制御されています。ボツリヌス毒素は神経をブロックするので、汗もかかなくなるという理屈です。
すでに多汗症には効果があると言う報告がされています。
しかし、わきがに効果があるのかは現在のところ不明です。
本当に効果があるようであれば、将来的には健康保険でもその治療が可能になるかもしれません。
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