多摩川や野川に囲まれた立川から国立周辺には、崖線(ガイセン)と呼ばれる線上につながったガケ下が点在しています。崖下は武蔵野台地の斜面からの湧き水の出口として、都市部の親水空間として多くの場所が親しまれています。今回は、そんな立川崖下や青柳崖下周辺をゆっくりと散策してみました。 |
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出発地は「国立市古民家」(旧柳澤家住宅)です。この古民家は、江戸時代からの農家を移築し復元したもの。もとは国立市青柳に建てられていたものです。江戸時代後期に建築されたと推測されており、当時としては典型的な家屋でした。この古民家は、時代の流れや家族構成の変化により4回改築された痕跡があり、養蚕が盛んだった明治時代以降は、座敷などが作業場となり、小屋裏では蚕を飼育されていました。また明治から昭和初期にかけては養蚕とともに漬物業も営んでいた跡もあります。 |
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次は国立市古民家から西に進み、「ハケ下の小径」や「ハケ下の道」と呼ばれる緑豊かな自然が残る場所を散策します。ハケとは、“水はけ地”が短く縮められてハケと呼ばれるようになったと推測され、崖下と同じ意味を持ちます。「ハケ下の小径」、「ハケ下の道」は青柳崖下に沿って伸びており、崖の上、崖の下それぞれ散策しやすい緑の多いコースです。 |
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さらに西にコースを取り、500〜600メートルほど歩くと「ママ下湧水群」が見えてきます。“まま”とはほとんど垂直な傾斜地や崖のことであり、ママ下も崖下と同じ意味を持ちます。昭和の初期頃には、豊富な湧水を利用してわさびの栽培が行われており、現在でも枯れることのない豊富な地下水は、近くの畑で取った農作物を洗うなどの生活用水としても利用されています。 |
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今度はずっと北上して、立川市の川越道緑地古民家園内にある「小林家住宅」を訪れます。この古民家は、江戸時代の嘉永5年(1852年)ころに建てられたました。床の間や違い棚、書院などの座敷飾には、高い技術と優れた材料が使用されており、当時の武家屋敷にも匹敵する格式を持った建物です。立川市は、この古民家を1993年に現在の場所に移築し、一般に公開しています。 |
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自然豊かで見どころ満載の立川〜国立駅周辺。今度の休みにでものんびりと散策をしてみてはいかがでしょうか? |