小金井市の周辺にキャンパスのある大学の学生たちが中心となって集まり、食を通じて街の活性化を働きかけるサークルがあります。サークル名は、小金井をひっくり返すような活動をしたいという気持ちをこめて、小金井をひっくり返した『いがねこ=井金小』と名付けられました。街の人や農家、商店街と一緒に歩みを勧めながら、活動は3年目を迎えています。活動の内容と地域への関わりあい方などをいがねこの代表である法政大学大学院生の山中元さんに伺いしました。 |
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「いがねこが発足したきっかけは、2008年の小金井市制50周年に公民館が主催したイベント『私たちの提案 -食を通じた街の活性化-』に参加したことでした。それは、どうやって小金井市を盛り上げていくかということがテーマになったイベントで、学生が企画や意見を持ち寄ってそれぞれ発表していきました。そこに参加していた学生数名でいがねこを立ち上げることになったのです。そのイベントで企画立案されたもののうち、まずは『江戸東京野菜料理コンテスト』が開催されました」 |
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小金井市周辺では伝統小松菜や大蔵大根、金町こかぶなど、江戸時代から栽培されていた江戸東京野菜がありました。野菜の品種改良が進んだことなどで、昭和40年代ころには江戸東京野菜の栽培も衰退。しかし近年、緻密でしっかりした味わいが再評価され、それと同時に街の活性化を担う名産品として生産が復活しました。 |
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『江戸東京野菜料理コンテスト』は、2009年秋に多くの人から応募をいただき、無事に開催することができました。そして現在、『私たちの提案 -食を通じた街の活性化-』で提案された小金井ラーメンでの街興しをするというふたつめのイベント『小金井ラーメン食べてみ隊』が開催中です」 |
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小金井市内には約50軒のラーメン店があり、特に新小金井街道や東八道路は小金井ラーメン街道と呼ばれているほど。そこでラーメン店と協力して、江戸東京野菜を使ったオリジナルラーメンを開発し、多くの方に小金井をアピールしていこうという試みです。しかし思った以上に、オリジナルラーメンの開発には多くの困難があったそうです。 |
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「まずご協力いただけるラーメン店を探すことが大変でした。市内には多くのラーメン店がありますが、やはり看板商品のラーメンの味に関わることなので、なかなか交渉は大変でした。しかし地域のことを大切に考えてくださっている『えびす菜館』さんと『ラーメンショップイイジマ』さんに巡り合うことができ、ラーメンの開発から販売までご協力いただけることになりました。いろいろと試行錯誤をした結果、オリジナルラーメンには伝統小松菜を麺に練りこんだものを使うことになったのですが、今度は製麺所探しという問題にぶつかりました。小金井市内には製麺所がなったのです。なるべく小金井の近くですべてを作りたいと考え、いろいろ探して立川にある錦製麺所に麺づくりをお願いすることになったのです」 |
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こうした幾多の問題をひとつずつクリアしながら、オリジナルラーメンは完成しました。2011年10月10日から12月4日の期間限定で『小金井ラーメン食べてみ隊』イベントとして上記2店舗でオリジナルラーメンを販売中です。期間限定のラーメン販売が終わった後は、伝統小松菜をパウダー化して乾麺に練りこみ、一般家庭でも気軽に食べてもらいつつ小金井市と小金井ラーメンをアピールしていきたいと構想中です。 |
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「現在も小金井市や農家さんや商店の方と一緒に、産・学・官で連携を取りながら取り組んでいます。小金井市は大学の多い街なので、大学も地域資源として捉えてくださっています。そこを活かして街興しや街づくりをしているので、私たちもこれからもいろいろなことに参加し、協力していけたらと考えています」 |
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