「真姿の池の水をくみ上げて作る純米酒『武蔵国分寺』は、地元のみなさんに支えられて、今年で13年目を迎えることができました。元々、私たちの親の世代が作り始めたお酒なんです」
『武蔵国分寺』は、大手の小売りブランドに対抗し、地元で古くから頑張っている店舗と商店街を活気づけるため企画されました。地元の名前をつけて作るものだから、きちんと実力の伴うものを作りたいと、日本酒造りでもっとも大切な水選びにこだわったのだそうです。すっきりとした味わいの純米酒で、幅広い料理にも合うと人気を博しています。
「13年経った今でも、組合全員で力を合わせて年に一度の水のくみ出しを行っています。12月の寒い時期なので作業は大変ですが、これも日本酒を作るためには欠かせないことです。くみ上げた日本酒は、すぐに山梨県にある蔵元に運んで、醸造してもらいます。蔵元とは長い付き合いですが、年に2回ほど訪ねて味を確かめています。毎年トラック台分の水をくみ上げて、一年間で一升瓶で三千本ほどの日本酒を作っています。販売をしている店舗は国分寺市酒商組合加盟店のみの限定で、19店舗あります。さらに数軒ですが地元の飲食店で楽しむこともできます」
浅見さんの代になってからは、周囲への宣伝や新商品の開発にも力を入れて、10年目に純米原酒『武蔵国分寺 ひやおろし』、11年目に白葡萄酒樽貯蔵『MUSASHIKOKUBUNJI』を発売しました。そうした努力が実って、一時期は少し落ちていた売り上げも回復傾向にあるそうです。
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