第9回
TERATOTERA

第8回
いがねこ

第7回
吉祥寺
アニメワンダーランド

第6回
みなみ野自然塾

第5回
東京ウェッサイ

第4回
プレパーク
むさしの

第3回
国分寺市酒商組合
純米酒「武蔵国分寺」

第2回
東京にしがわ大学

第1回
国分寺
松本製茶工場

様々な分野で活躍し、地元に貢献されている中央線沿線の方々をご紹介していきます。

住宅街が広がる国分寺市で、唯一の茶畑を持ち、お茶の栽培から販売まで取り組んでいる方がいます。松本製茶工場の3代目で、現当主の松本信一さんです。茶師でもある松本さんに、おいしい国分寺茶を作るための誕生秘話やご苦労されている点などを伺いました。
「もともと国分寺で茶畑をやっている農家はなく、祖父が独自に作り始めました。それほど土壌がお茶の生産に向いていたわけではありませんでしたし、きっかけはよくわからないんですよ。ほかの作物よりも、稼げそうだという程度のものだったのかもしれません(笑)」。
しかし国分寺茶を守り、さらに進化させるために松本さんは、銘茶の生産地である静岡にある野菜茶業研究所で研究生としてお茶作りを研鑚し、生産から加工まですべての面で高い技術を身につけてきました。
「私の代になってから畑の泥をすべて取り除き、土地の改良を行いました」。
そうした努力が実って、現在約3000坪の茶畑からは毎年1000kgのお茶が収穫できるそうです。

お茶は生産農家と加工工場、販売業者と分かれているのが一般的です。しかし、お茶は鮮度が何よりも大切。自社で一貫して加工までできるのが、おいしいお茶作りには欠かせないと松本さんは話します。 「立春から数えて八十八夜のころ、つまり5月の初旬頃からお茶摘みが始まります。摘み取りには機械を使っていますが、それでも朝6時から昼の12時頃まで休む間なく続けます。摘んだ後も、ゆっくりお昼ご飯を食べている時間はありません。すぐに隣の工場でお茶作りの加工を始めます。大体終わるのが夜11時くらいでしょうか。そんな生活が5月末まで続きますが、それ以外の時期はそれほど忙しいこともなく、その1ヶ月に集中して作業を行う感じですね」。
松本さんのお茶は、コクがあって喉ごしに旨味のある飲み口に仕上げられていて、お客様においしいとお勧めできる自信作です。この国分寺茶は、平成10年に「全国観光土産品連盟推奨品」にも認定されました。

松本さんが家業を手伝い始めたころは、周囲に住宅はあまり建っていなかったそうです。現在では、茶畑を囲むようにして住宅が並び、その頃とは様変わりをしました。
「お互いに何をやっているのかわかってしまうくらいの距離感ですから、最初は、畑で作業をするのにも気を使いました。でも茶畑は、ほかの畑と違って土ぼこりが立つこともないですし、逆に朝方はもやが上がってすがすがしい空気を運んでくれるんです。そんなところも近隣の方は気に入ってくださっているようで、今では作業をしていると飲み物を持ってきてくださったり、いいお付き合いをさせてもらっています」。
お茶にこだわりを持つ全国のファンから愛されている国分寺茶は、地元からも愛されている特産品なのです。

DATA
松本製茶工場
東京都国分寺市東戸倉1-6-3
TEL:042-321-1668
http://www.kokubunji-cha.com/
営業時間 9:30~19:00
不定休
JR「国分寺」駅よりバス約15

JR東日本ホームページ

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