住宅街が広がる国分寺市で、唯一の茶畑を持ち、お茶の栽培から販売まで取り組んでいる方がいます。松本製茶工場の3代目で、現当主の松本信一さんです。茶師でもある松本さんに、おいしい国分寺茶を作るための誕生秘話やご苦労されている点などを伺いました。
「もともと国分寺で茶畑をやっている農家はなく、祖父が独自に作り始めました。それほど土壌がお茶の生産に向いていたわけではありませんでしたし、きっかけはよくわからないんですよ。ほかの作物よりも、稼げそうだという程度のものだったのかもしれません(笑)」。
しかし国分寺茶を守り、さらに進化させるために松本さんは、銘茶の生産地である静岡にある野菜茶業研究所で研究生としてお茶作りを研鑚し、生産から加工まですべての面で高い技術を身につけてきました。
「私の代になってから畑の泥をすべて取り除き、土地の改良を行いました」。
そうした努力が実って、現在約3000坪の茶畑からは毎年1000kgのお茶が収穫できるそうです。 |