「ひの新選組まつりは、1998年に市制35周年と土方歳三没後130周年を記念して誕生しました。市の観光協会や商工会、法人会などさまざまな地元の団体が協力して、ひの新選組まつりの実行委員会が発足したんです。日野市の産業振興課に事務局の役割をしていただき、市と市民が相互に協力して、祭りを盛り上げています」
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2004年に放送されたNHKの大河ドラマ『新選組!』の影響もあり、祭りの認知度は高まり、全国から新選組のファンが駆けつけるようになったそうです。祭りのメインイベントのパレードは、約600名もの参加者が当時の衣装を再現して、市内の複数のコースを練り歩きます。 |
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「パレードには、新選組に縁のある地方の方に出ていただいたり、地元の幼稚園の子供たちにも参加してもらったりしています。また、パレードの前には、参加者による隊士コンテストも開催しています。近藤勇や土方歳三、井上源三郎、沖田総司といった各隊を率いる隊長9人を選出するコンテストで、そちらも大好評でかなりの盛り上がりなんですよ。パレード以外にも、メイン会場では模擬店の出店や演武などの催し物も二日間にわたって多数行っています」 |
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現在でこそ、多くの人でにぎわう地元にとっても大切な行事となったひの新選組まつりですが、初めは観光協会や商工会の方々が、ひとつずつ手探りで作り上げていった小規模なものだったそうです。祭りが始まった1998年当初は、パレードも実行委員会の方が中心になって行っていました。その後、新選組の歴史に深いかかわりを持つ会津や函館、京都を訪問したり、そうした地域の方々と『新選組サミット』の開催をしたりすることでネットワークを構築し、徐々にひの新選組まつりの認知度を上げていったそうです。
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「2000年までは、秋に行われる日野市産業まつりの催し物のひとつとしてパレードを行っていました。それを独立させて春に祭りを行い、メイン会場を作ってさまざまな催し物も開催するようになってから、大勢のお客様に来ていただけるようになったんです。現在では、二日間で約25,000人の方にお越しいただけるようになりました」 |
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日野の知名度アップとともに、大きな経済効果をもたらしているひの新選組まつり。新選組そのものが、日野にとって歴史的な文化遺産であると認識し、これからも行政と市民が一緒になってますます盛り上げていきたいと三浦さんは語ってくださいました。 「正直な話、以前は日野というと立川と八王子に挟まれた小さな街という意識が我々の中にもあったんです。そこから抜け出して、日野といえば新選組、新選組といえば日野と胸を張って言えるような街にしていきたいという気持ちが芽生えるようになりました。それが、祭りを盛り上げる原動力になっていますね」
実行委員会では、地方からパレードに参加される方も『新選組日野市民』として感謝の心を持ってお迎えをし、一緒になって街を作っていきたいと考えているそうです。また、新しく日野の住民になった人にも積極的に祭りへの参加を呼びかけています。 |
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「ひの新選組まつりは今年で14回目を迎えますが、まだまだ歴史の浅い祭りです。そんな祭りだからこそ、古くから住む人も、新しい住人の方も一緒になってやっていこうという感覚が強くあります。実行委員の中には新選組の子孫の方から、新しく加わった人までさまざまです。市民の手による市民のためのお祭りということに重点を置いて、ひとつひとつ作り上げていっています」 |
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幕末に活躍した新選組は、今でも人々の心をとらえ、『誠』の旗の下に多くの人を結び付けています。これからも日野に伝わる宝物として、市民に守られ、大きく育まれていくことでしょう。
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