島田果樹園ではキウイを栽培して約25年になり、現在ではヘイワードという品種をメインに、各種のゴールドキウイを出荷しています。キウイ作りの難しさは、かなりの手間がかかることです。花の咲く5月下旬頃は、急に霜が降りてツボミが凍ってしまわないように、真夜中に草やワラを燃やすなどの管理が必要なのだそうです。そして花が咲くと、キウイは雌雄別株のため、大勢の人手をかけてひとつひとつ受粉しなければなりません。万が一、そこで失敗をしてしまうと1年間収穫ができなくなってしまうという、とても大切な作業です。 |
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そんな果樹栽培の難しさが面白いと、日々新しいことに挑戦し続けている島田果樹園は、東京都からエコファーマーの認定を受けています。エコファーマーとは、たい肥等を使った土づくりと化学肥料・化学農薬の使用の低減を一体的に行う農業者の愛称で、住宅街の中に点在する三鷹市の農家の意識の高さが表れています。 |
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エコファーマーとして、島田果樹園が一番に力を入れているのが土作りです。腐葉土に鰹節のだしがら、米ぬか、粉砕した牡蠣殻などを混ぜ合わせ、3年かけてたい肥にしています。それをキウイの樹の根元に入れて、樹が育ちやすい状態を作っているそうです。「樹そのものに何かをするのではなく、土を変えることで、糖度や大きさに影響してくるんです。果物は、特に食べなくても食生活に影響があるものではありません。しかし、栄養価の高い果物だからこそできることもあると考えて、キウイを作っています。そのひとつがキウイのワインです。」
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三鷹市のキウイ農家が協力して、実が小さかったり形が悪かったりしたものを集め、キウイワインの原料にしています。農家と醸造元、そして酒販組合がコラボレートして生まれたロゼと白のキウイワインは、毎年5月の下旬になると販売される三鷹の隠れた名産品のひとつです。 |
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島田果樹園では、お客様に直接配送を行っており、日本全国に500軒ものリピーターがいるそうです。それ以外のキウイは、地元を中心に直販をしています。都心まで近いので、新鮮なうちに出荷ができるのも強みのひとつです。 |
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「うちでは夏の終わり(8月下旬)にぶどう狩りもやっているんですが、いらっしゃったお客様は『都心からこんなに近いところで楽しめるなんて』と喜ばれますね。」 |
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住みやすさや便利さばかりに目が向きがちな三鷹市ですが、古くから続く農業が今でもしっかりと生き続けています。都心から近いメリットを活かし、新しいスタイルの農業に取り組む姿はとても新鮮で、将来に向けてさらに発展していく産業として注目を集めています。 |
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また、その他中央線沿線で行われている農業や収穫体験については、「おでかけリポート」でもご紹介していますので、ぜひご覧ください。 |