中央線が好きだ

ポスター出演者インタビュー│ポスターにご出演いただいた方々にお話をうかがいました。

三鷹市三鷹 跨線橋 篇

2015.3.27

今回の「中央線が好きだ。」ポスターの撮影は、三鷹駅近くの通称、陸橋(跨線橋)で行われました。昭和4年に完成した陸橋は、長さ約90メートルにも渡り、行きかう電車と三鷹の街並みが一望できる絶景ポイントとして、今も大勢の人に愛されている人気スポットです。この陸橋は、『走れメロス』や『斜陽』、『人間失格』など数々の名作を残した日本を代表する作家のひとり、太宰治のお気に入りの場所としても知られています。たもとには陸橋から降りてくる様子をとらえた写真付きの案内板も設置され、太宰が周辺を散策し、三鷹を訪れた人を案内していた様子が偲ばれます。
太宰は昭和14年から昭和23年までを三鷹で過ごし、その間に数多くの名作を生み出しました。今回のポスターでは、三鷹市で「太宰が生きたまち・三鷹」と銘打って太宰治顕彰事業に様々な形で携わっている皆さまにご出演いただきました。まずは三鷹市の生活環境部コミュニティ文化課の中西崇郎さんにお話を伺いました。
「三鷹市では、以前から文学賞・太宰治賞の共同開催を行ってきましたが、平成20年度が没後60年、平成21年度は生誕100周年、平成22年度は三鷹市政施行60周年にあたることから3ヵ年計画で大規模な顕彰事業を行うことになりました。それをきっかけとして誕生したのが太宰治文学サロンです」
文学サロンは三鷹市が場所を借り上げ、公益財団法人三鷹市芸術文化振興財団が管理・運営し、市民の方がガイドボランティアとして協働事業を行っている文学施設で、太宰の原稿や資料などが展示されています。文学サロンが開かれている場所は、太宰がお酒を買いに行っていた酒屋「伊勢元」の跡地で、もともとゆかりの深い場所です。
太宰の暮らしぶりまで伝わるように、太宰が愛飲したウイスキーの瓶や通っていたバー「ルパン」の店内を模したカウンターも設置されています。年に3回の企画展を催し、朗読会が定期的に行われるなど、太宰にまつわる情報発信の場として利用されています。オープン以来、徐々に認知度が高まり、現在では年間で1万人を超える人が訪れ、平成27年3月には来場者が10万人を突破し三鷹市を代表する文化施設のひとつとなりました。
文学サロンにも足を延ばして、学芸員の吉永麻美さんと倉持奈美さんにお話を伺いました。
「ここで酒屋を営まれていた先代の息子さんは、太宰が買い物に来たときのことを覚えているそうです。当時、太宰と交流のあった方々の声を受け継いでいくことも、このサロンの役目のひとつだと思っています」
文学サロンには太宰の写真も多数飾られていて、作品だけではなく、人柄や暮らしぶりまでが伝わる展示になっています。また、みたか観光ガイド協会のガイドボランティアも常駐しているので、いつ訪れても詳しい説明を受けることができるのも特徴的。太宰が着ていたマント(複製)も貸してくれるので、ポーズを真似して記念撮影もできる楽しい場所です。

実際に太宰が愛した三鷹の街を巡りたくなったら、みたか観光ガイド協会主催の定例ガイドに参加するのがお勧めです。ガイドボランティアと一緒に、太宰ゆかりの場所を中心に市内を歩いて巡ります。開催時期は3月から11月の毎月第4日曜日、参加費は無料です。予約もいらないので、気軽に参加することができます。太宰の暮らした街で足跡を訪ねて歩けば、もっともっと作品が楽しく読めるようになるはずです。ぜひ参加してみてください。

今回の「中央線が好きだ。」ポスターには、みたか観光ガイド協会会長の小谷野芳文さんや文学サロンで朗読イベントを行っている原きよさんらにご出演いただきました。さまざまな立場の方が協力しあい、「太宰が生きたまち・三鷹」を広めることを通じて、市を盛り上げている姿が印象的でした。

DATA

お問い合わせ先
太宰治文学サロン
東京都三鷹市下連雀3-16-14 グランジャルダン三鷹1F
TEL:0422-26-9150
JR中央線「三鷹駅」南口から徒歩約3分
http://mitaka.jpn.org/dazai/

みたか観光ガイド協会
http://mitakaguide.xsrv.jp/