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昔、日本では、森を破壊して山を削り、土地をならして畑や水田をつくる一方で、他方においては、必ずふるさとの木によるふるさとの森を残し、守り、つくってきました。森は、私たちにきれいな水や空気を恵み、生活を支えてくれていました。これがいわゆる「鎮守の森」です。 「鎮守の森」の主役である、シイ、タブ、カシ類などその土地本来の木々は根がまっすぐ深くはるため、地震や豪雨でも地面が崩れず、渇水にも耐えることができます。しっかりと根付いたそれらの木の下には亜高木、低木、下草層の多様な植物が互いに競い合いながらバランスを保ちつつ成長する、強固な森のシステムが構成されます。森のなかでは、微生物や虫や動物がお互いを支え合いながら豊かな命をはぐくむ生態系が完成しています。 |
かつては数多く残されていたこのような「鎮守の森」は、現在その数が激減しています。 戦後日本では、木材生産のためマツやスギなどの針葉樹を画一的に植えてきましたが、これら土地の生態系に合わない木を植えた場合、少なくとも20年間は人間が手入れをしないと育ちません。これらの植林の中では同じ樹木の子どもが育たないばかりか、その土地本来の木と共生していた植物や虫、小動物も生きていけません。また根が浅いため、台風や豪雨といった災害にも耐えることができません。 将来にわたって長持ちし、多様に環境を守り、災害を防ぐ森をつくるには、その土地の生態系にあった木を植えることが重要です。そうすることによって、土地に住む人の命と文化と遺伝子を守る「鎮守の森」、ふるさとの木によるふるさとの森を再生することができるのです。 JR東日本では、国内1,200ヵ所以上、海外も含めて1,500ヵ所以上で森づくりを手がける宮脇昭先生の指導のもと、その土地の生態系にあった木を植え、命をはぐくむふるさとの森づくりを行っています。 |
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「あすを植える」 2004年 宮脇昭・毎日新聞「あしたの森」取材班著、毎日新聞社発行 |
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