レトロなトロッコ列車と養老渓谷の紅葉狩り

レトロなローカル鉄道、小湊鐵道から里山トロッコ列車に乗り換えて、関東の紅葉名所のひとつ、養老渓谷へと向かいます。到着後にはお待ちかねのランチと森林浴が楽しめる温泉が堪能できます。それでは房総の自然を満喫しに出かけましょう!

旅情あふれる小湊鐵道

東京方面からJRを乗り継ぎ、五井駅に到着。初めて行く人は小湊鐵道の改札が見つからなくてあせってしまうかもしれませんが、JR五井駅に乗り換え口があるので、落ち着いて探してみてください。売店で地元のおかあさんがお弁当を売っていたり、レトロな雰囲気の改札があったり……なんだかタイムスリップした気分で出発です。

JR五井駅にある小湊鐵道の乗り換え口
昔懐かしい雰囲気でお弁当も売っています

小湊鐵道の改札を抜けるとすぐ左手にある里山トロッコ整理券発売所で予約していた番号を告げ、チケットを購入します。ホームに降りると、かわいい小湊鐵道の1輛編成の車両が待っています!列車の中は地元の人たちはもちろん、養老渓谷をはじめとする名所に向かう人たちで賑わっていました。
走り始めるとディーゼル車独特のゴ~ッという音が響きます。車内にはレトロな扇風機や昔の写真がたくさん飾られていて、キョロキョロしていると約30分の乗車時間もまったく退屈しません。どこまでも続く1本道の田園風景を駆け抜けて、いよいよ里山トロッコ列車に乗り換えます。行くぞ~!

里山トロッコ列車の着席整理券
鉄道マニアの人たちにも人気のレトロな車輛
冷暖房があるけど懐かしい扇風機もある
昔の風景やイベントの写真などを車内に掲示
いよいよ乗り換え!ワクワクがとまらない

五井駅から約30分で乗り換えの上総牛久駅に到着!目の前に止まっているのが、まるで蒸気機関車のような姿をした「里山トロッコ列車」です。その昔、小湊鐵道で活躍したという愛称4号車で、1923(大正12)年製のC型コッペル蒸気機関車をリアルに再現。汽笛も倉庫で眠っていた大正時代のものをそのまま搭載しているとか。旅情感あふれる汽笛の音がじ~~んと胸に響きます。列車は4輛編成で、1号車と4号車はエアコンを装備した窓付き車輌、2号車と3号車は側面窓のない開放感抜群の展望車です。

里山トロッコ列車に乗り換える上総牛久駅
蒸気機関車のようなフォルムが美しい
ホームから見るとこんな感じに連結
開放感抜群の展望車で自然の風をたっぷり浴びる

発車と同時に汽笛が鳴り響き、養老渓谷に向かいます。開放感抜群の展望車輌に乗ると自然の風が車輌の中を駆け抜けていくようで、この爽快感はたまりません。気持ちい~い!列車の速度はなんと時速30㎞程度。ガタンゴトンという音とともに、ゆっくり進んでいきます。木々が風に揺れる音、鳥たちがさえずる声がダイレクトに聞こえるので、自分も自然の中に溶けこんでいるような気分に…。空もよく見える…と思ったら、天井のほとんどがガラス張り。どおりで明るいと思いました。ちなみにこのガラス窓はUVカットされているのだそう。

列車に乗ると乗務員さんが便利なマップをくれます
気持ちよい風を感じながらの走行です!
すぐ手が届きそうなくらい緑が近い

窓がある冷暖房完備の普通車も見学してみました。こちらも抜群の明るさ!まわりの美しい風景がどんどん目に飛び込んできます。途中、里見駅で数分停車。列車から降りて記念撮影をする人もたくさんいます。車内では、「里山トロッコ キティータオル」や「里山トロッコ丸缶クッキー」、「里山トロッコ ドロップ」などの限定品も販売していて、おみやげを買うのもいいですね。

窓のある普通車。冷暖房完備なので快適
どこまでも広がる美しい風景に感動!
車内販売はワゴンで。普通車にあります
養老渓谷に到着!いよいよ癒しの温泉へ

里山トロッコ列車に揺られること約1時間。ようやく養老渓谷駅に到着しました。改札を出ると目の前に「滝見苑ごりやくの湯」のマイクロバスが出迎えてくれます。15分ほど走って目的地に到着。

養老渓谷駅前で送迎バスが待ってくれている
緑に囲まれた「滝見苑ごりやくの湯」

到着するとスタッフの方から、「お昼は何時に召し上がりますか?」と尋ねられます。ランチは11時30分から13時の間に食べられるのですが、この施設の名物「季節のごりやくご膳」は出来たての釜飯がメインで、炊き上がるまでに約30分必要なのだそう。食事の前にお風呂に入ってもいいし、近くを散策してからでも大丈夫。都合に合わせてランチの時間が選べるのもうれしいサービスです。
おなかもすいてきたので、ランチにします。釜飯が炊き上がるまでの時間は館内を散策したり、お食事処「大多喜」の店内にあるテーブル席や座敷席でゆっくり過ごすこともできます。

お食事処「大多喜」の座敷席。思わずゴロゴロしてしまいそう
湯気までおいしい!炊きたて出来たてランチ

いよいよランチタイム!炊きたてのアサリ釜飯と寄せ鍋に小鉢が2つ付いた「季節のごりやくご膳」が運ばれてきました。アサリ釜飯は醤油味でさっぱり。アサリとお揚げがたっぷり入っているのでしっかり混ぜていただきます。寄せ鍋は、つみれやエビだんご、シメジや舞茸などのキノコ、白菜など、とにかく具だくさん!こちらも出汁がきいた醤油味でさっぱりとした味わいです。お米もふっくら、寄せ鍋の出汁もコクがあっておいしいのはどうして?と思ってたずねてみたら、「水道の水ではなく、地下水を料理に使っているせいかもしれませんね」とのこと。水と素材の美味しさを実感する料理でした。

「季節のごりやくご膳」はこんなにたっぷり
腹ごなしに絶景ポイントへ出かけよう!

おなかもいっぱいになったところで散策に出かけます。この施設から歩いて約15分のところに大多喜町の紅葉名所のひとつ、「粟又の滝」があります。房総イチともいわれる名瀑布で約100mにわたって緩やかなすべり台のように岩肌を流れ落ちる様が美しく、地元の人たちも訪れる人気スポットです。滝周辺は遊歩道になっているので、水の流れる音や鳥の声、木々が揺れる音を聞いているだけでリフレッシュすること間違いなし!ちなみに紅葉の見頃は11月下旬から12月上旬だそう。施設から往復の時間を含み、だいたい1.5~2時間で満喫することができます。
またこの周辺は滝めぐりのできるハイキングコースになっていて、「粟又の滝」のほか、「千代の滝」、「万代の滝」、「子宝のもみじ」、「昇龍の滝」などを廻ることができます。

この門が目印。ここから少し急な道を下ると絶景が!
滑らかな水の流れが美しい「粟又の滝」
秋の紅葉はこんなに見ごとだそう
散策路もあるので、水の流れを眺めながら歩こう

15分も歩くのはつらいかも…という人には施設からさらに近い「金神の滝」もおすすめです。養老八景のひとつに数えられ、鳥居の先に落差35mの滝が流れています。渓谷の豊かな自然からたくさんの恵み(ごりやく)をもらえるかも!? 行き方などは施設の人におたずねすると教えてくれます。

最後のシメに温泉で疲れた体を癒して

施設に戻り、最後のお楽しみの温泉へ。お風呂は開放感があふれる露天風呂と爽やかな風が吹き抜ける内湯の2種類。岩を配した露天風呂は、周りの濃い緑に囲まれ、まさに全身で森林浴する気分に浸れます。内湯は大きな窓に囲まれ、天気次第で全開になるので内湯といいつつも、まるで外にいるような爽快感があり、いつまでも湯浴みが楽しめそうです。

遠くまで見渡せる露天風呂。心地よい風が吹く
柔らかな光が差し込む内湯。窓が全開になるとすぐ外へ行ける

お風呂あがりには、マッサージチェアのある休憩室で休んでもよし、小説や雑誌が置いてある読書室でゆっくり本を読んでもよし。思い思いの過ごし方が楽しめます。ごりやくの湯から養老渓谷駅まではスタッフが送迎してくれるので、帰りの時間まで館内でゆっくり過ごせます。養老渓谷駅前には足湯(有料)もあるので、電車が来るまでおしゃべりしながら待つのもいいかもしれません。 日帰りの旅でしたが、自然も満喫したし、おいしいご飯も食べたし、森林浴ですっかりストレスも解消。次は紅葉のベストシーズンに訪れたいな~。

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